「B級スポットナイト」ご来場ありがとうございました!
先日6月14日に東京カルチャーカルチャーにて開催いたしました「B級スポットナイト~あなたの知らない名古屋のB級スポット一挙公開!」、今回も多くの皆様にご来場いただきまして本当にありがとうございました!
「B級スポットナイト」出演者。左よりテリー植田さん、大竹敏之さん、まんじまる、田中ひろみさん。
今回は名古屋を中心とした東海地方の知られざるB級スポットの数々を大特集!
全国のB級スポットファンの皆様お待たせいたしました!ついに夢のB級スポットの祭典「B級スポットナイト」が開催です!
今回はB級スポットの宝庫“名古屋”をフィーチャー。名古屋を中心とした東海地方のB級スポットを特集した「東海珍名所九十九ヶ所巡り」の作者大竹敏之さん、B級スポットファンの田中ひろみさんをお招きして、東海地方の知られざる珍名所の数々を熱く語りました。
さて東海地方を代表する珍名所といえば、このブログでも数回にわたって特集してきた「浅野祥雲スポット」!
浅野祥雲さんは明治24年生まれ、昭和53年没。戦前から戦後にかけて名古屋を中心に活躍されたコンクリート人形師で、五色園、桃太郎神社、関ヶ原ウォーランドなど等身大の人形による数多くのコンクリート作品群を手がけました。元々は土人形職人であり、次第に大きな作品を作るようになり変わって選んだ素材がコンクリートで、当時は永久性を持った新素材として注目されていたそうです。
そして大竹さんは歴史に埋もれていたその浅野祥雲さんの功績を再発見し、もう15年間の長きにわたり浅野祥雲さんの研究を続けている“日本唯一の浅野祥雲研究家”であります。
前半第一部は「大特集!幻の人形師浅野祥雲」と題して、大竹さんより、その作品の魅力と楽しみ方、そして最新の研究の成果を語っていただきました。
浅野祥雲スポットの特徴といえば、等身大!カラフル!そして躍動感あふれる表情やポーズの人形たち!そしてそれらがこれでもかとばかりにズラ~ッと並ぶ巨大ジオラマ世界!初めてそれを目にした人はそのド迫力に圧倒され、呆然と立ち尽くすばかりかと思います。さてこれをいったいどこから手をつけるか・・・、
まずはその世界に自分も一緒に入って楽しんでみましょう!
浅野祥雲作品はユニークなポージングの作品がいっぱい。気になる方がいたら、横に並んで一緒に同じポーズで写真を撮ってみましょう!
まずは大竹さんの模範演技。足の跳ね上げ方が絶妙!表情まで同じです。
田中さんも挑戦!もうノリノリです!
大竹さん&田中さん、二人で一緒にハイポーズ!皆さんもこのようにファミリーやカップルで楽しんでみてはいかがでしょうか。ちなみに一人で行った時もセルフタイマーを使ってぜひどうぞ。(大竹さんも一人で行った時はセルフタイマーで自分撮りしているそうです)
犬山の桃太郎神社の鬼。このように祥雲作品には背中に乗って記念写真を撮ることができる作品もあります。ちなみに右は10年前のまんじまる。今と全く別人です・・・。
関ヶ原ウォーランドの馬。こちらも背中に乗って記念撮影できます。
な、な、なんと!右の写真は浅野祥雲さん本人が乗っている貴重な写真!祥雲さんもノリノリです!
続いて浅野祥雲作品の鑑賞法。いろいろなポイントをおさえて作品を見ていくとさらに面白いですよ。
上の二体はともに桃太郎神社の鬼たち。どっちも祥雲さんの作品ね、と思ったら大間違い。実は右は後から追加された別の作品なのでご注意を。
左は本家浅野祥雲作品。やっぱりこの味のある表情は祥雲さんしか出せませ~ん!
関ヶ原ウォーランドより「湯浅五助」のビフォーアフターの写真。一枚目は主君大谷吉継が覚悟の自決をする横で付き従う湯浅五助、二枚目は討ち取られて首だけになった姿で徳川家康に首実検される湯浅五助。無数の武者人形が立ち並ぶ関ヶ原ウォーランドですが、このように二つのシーンに登場するのは実は湯浅五助のみです。
私も初めて見た時は「湯浅さん、首だけで晒されてかわいそう~」と思ってましたが、そのことに気付いて後でいろいろ調べてみたところ、すぐ近くに大谷吉継と湯浅五助の墓があることを発見。そしてこんなエピソードがありました。主君の自決後、湯浅五助はその首を敵に取られまいと密かに埋葬していたところを、東軍の武将藤堂仁右衛門に発見され、自身の首と引き換えに主君の首のありかは秘密にしてほしいと頼み、あえて自身は仁右衛門に討たれ、その忠義の心に家康も首実検の時に感動したそうです。つまりただ晒し首になっているのではなく、この姿での登場こそが湯浅五助にとって一番の見せ所であって、この場面の主役は家康の人形ではなく、首だけになった湯浅五助こそが主役なのです!
関ヶ原の戦いのエピソードを再現した関ヶ原ウォーランド、親鸞聖人のエピソードを再現した五色園など、その内容を調べてみると実はどれも深いメッセージが込められています。そうしたエピソードを知ると、さらに祥雲さんの作品が楽しくなりますね。
さらに大竹さんより浅野祥雲作品の最新情報。
尾張旭市の愛宕山大弘法が今年お色直しをされたことは以前当ブログでも紹介いたしましたが、大竹さんはその作業現場を取材され、弘法大師のすぐ目の前まで登ってツーショット。愛宕山大弘法は台座を含めて約10メートルもの高さを誇る祥雲さんの作品でも最大の作品。改めて見ると本当に大きいですね~。そして大竹さんより愛宕山大弘法の新事実が。こちらの大弘法は名鉄(当時は瀬戸電)が作ったものとのことですが、なんと骨組みにレールが使用されているそうです!大弘法の体内に込められた名鉄スピリッツ!これは鉄道ファンの方々もぜひお参りを!
今回大竹さんが熱海城を調査して発見した祥雲作品に刻まれていた銘文。隣には製作を一緒に手伝われていた夫人の名前が。祥雲さんの奥様への愛情を感じます。
熱海城の作品群は今までのユニークな作品と違って正統派の仏像作品が中心で(こちら参照)、とくに晩年は仏像製作に打ち込んでおられたそうです。その中には東大寺戒壇院四天王や新薬師寺の十二神将などもあり、いずれも本物は塑像の傑作で、現代版の塑像といえるコンクリート像を手がけた祥雲さんの有終の美を飾るのにふさわしい作品かもしれない。
これは傑作!祥雲さんの故郷で発見された奉納馬。こちらも今回大竹さんの調査によって新発見されました。やはり祥雲さんの馬の造形は見事ですね。名古屋で成功したことを感謝して、生まれ故郷の神社に納めたものだそうです。これも祥雲さんのお人柄を偲ばせるエピソード。大竹さんを通じて語られた祥雲さんの作品、そして祥雲さん自身のエピソードはどれも心あたたまるお話ばかりで、またさらに祥雲さんが好きになりました。
その他にも今回は祥雲さんの製作当時の貴重な写真も大竹さんより紹介されました。それを見て私なりにちょっと気づいたことをいくつか。
・「出来上がった作品の前での記念写真」
完成した作品がトラックに積まれていますが、よく見ればそれはあの武田信玄!そしてその隣にはなんと馬に乗った上杉謙信まで!以前より武田信玄のあのポーズは川中島での一騎討ちで謙信の刀を軍配で受け止めた時のポーズかなと思っておりましたが、本当にそうだったとは!この前は「川中島ウォーランド」なんて冗談で書いてましたが、それもあながち間違いでもなかったんですね~。ビックリ!しかし現在の関ヶ原ウォーランドには上杉謙信の像は無く、それの行方が気になるとこです。
・「関ヶ原ウォーランドでの製作風景」
徳川家康の像の前で祥雲さん、ウォーランド設立者、そしてお坊さんが写っています。ここで注目したのがお坊さんの存在。以前より一連の祥雲さんスポットの中で、どうしてここだけ神社仏閣ではなくテーマパークなんだろう、とギモンに思っていましたが、ウォーランドの武士達の人形にもお坊さんによって入魂式や供養が行われたのかも。つまり単なる娯楽施設ではなく、戦いで死んだ人々の鎮魂の意味合いもあったのかもしれない。そう考えるとやはり祥雲さんが創作の人生で目指したものは仏道であり、まさに“仏師浅野祥雲”なのである。
う~ん、知れば知るほど本当に奥が深いですねえ。私自身も今回は改めて浅野祥雲作品の魅力を再確認するいい機会となりました。またぜひ訪れてみたいですね。
後半の第二部では「東海どえりゃ~人物伝」と題して、名古屋を中心とした東海地方のユニークな神社仏閣、博物館、お店、そしてその製作者の皆さんを紹介いたしました。ただスポットに訪れるだけでなく、製作者の方たちの熱い人間ドラマを知ると、さらに一段と楽しくなりますよ。
自らユンボを操り、山を切り開いて寺院を作ってしまった「風天洞」の和尚さん。手作りの五重塔で喫茶店を営むおじさん。22年かけて自宅の庭に姫路城を建てたおじさん。親子二代で作り上げた「貝がら神社」。ひょうたんに魅せられて、ひょうたんアート作品を作っている皆さん。 超絶メニューを次々に開発する「喫茶マウンテン」のマスター。縄文人の研究をするために自ら実際に20年間縄文人生活を体験した「縄文おじさん」などなど・・・。
本当に人間って素晴らしいっ!!
私は以前よりこのブログでも紹介している通り、全国各地を旅しておりますが、訪問先にてこうしていろいろな方たちとお会いしてお話をする時間がとっても大好きです。皆さん、熱いスピリッツとパワーにあふれ、本当に素敵な方たちばかりです。今回も実際に現地取材してまいりましたが、また沢山の素晴らしい出会いがありました。(後ほどブログにてレポートを紹介したいと思います)
多分それが楽しくて、私はずっとこの不思議な旅を続けてきたんだと思います。
そしてこれからも全国の知られざる素晴らしいスポットを紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
皆様どうもありがとうございました!
















