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  • まんじまる
    ライター。得意分野は珍スポット(B級スポット)、神社仏閣、動物園・水族館など。各種イベントのプロデュースも担当。各地のカルチャースクールにて「仏像講座」「珍スポット講座(B級スポット講座)」を開講。

    仕事・取材依頼など各種お問い合わせはメールにてどうぞお気軽にご連絡ください。

    ●TBS「となりのマエストロ」(10月25日)に「神社仏閣マエストロ」として出演いたしました。
    ●日本経済新聞(8月8日)に水族館専門家として登場いたしました。
    ●読売新聞(11月27日)に大仏専門家として登場いたしました。


    =現在の主な仕事=
    ●トークイベントプロデュース
    ・「水族館ナイト」「仏像マニアックス」「B級スポットナイト」などをプロデュース(今までのプロデュースイベントはこちら
    ●ライター
    ・「ワンダーJAPAN」(三才ブックス)にて「どっちの大仏ショー」連載中
    ・東京カルチャーカルチャーライブレポート担当(今までのライブレポートはこちら
    ●カルチャースクール
    ・来春よりJTBカルチャー倶楽部(埼玉県越谷市)にて「珍スポット(B級スポット)講座」、四街道カルチャーセンターにて「仏像講座」を開講


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達磨大師像(北海道函館市)

それは三年ほど前に函館を訪れた時のことだ。 この時は家族旅行ということもあって、いつものようなマニアックな旅ではなく、観光バスに乗って、函館山、五稜郭、湯の川温泉などオーソドックスな観光スポットを楽しんでいた。
そして湯の川からトラピスチヌ修道院へと向かったあたりだろうか、すっかりリラックスムードで車窓を楽しんでいたその瞬間、丘の上にチラッと何か大きな赤い物体が見えたような・・・。

それは・・・、

だ、だるま・・・!?

従来の函館のイメージからはまったく登場が予想できないその存在!思わず、ちょ、ちょ、ちょっとバス停めてくれ~~ぃ!と叫びたかったが、そんなことできるはずもなく、その後はトラピスチヌ修道院でバター飴なめて、そのまま空港で帰宅の途に・・・。

はたしてあれは本当にダルマだったのか、それともあまりにもマニアックなスポットに飢えていたため頭の中で作り上げた妄想か、真実をたしかめるべく再び函館へとやってきた。

さて当然市販のガイドブックには載ってるはずもなく、記憶を頼りにトラピスチヌ修道院方面にむかったのだが、周辺をうろうろしてたら見事ビンゴ。道端にこの看板を見つけた。

Hakodatedaruma1

おぉ~!達磨大師像~~~っ!!!

やはりあのダルマは実在した~~!妄想じゃな~~い!
しかも看板の肩書きを見れば「道南名所第三位」らしい。道南の名所といえばパッと思いつくだけでも函館山、大沼公園、五稜郭、トラピスチヌ修道院、恵山、松前公園などあり、それらのうちの何個かはおさえての堂々の第三位、どんなランキングになっているのかひじょうに気になるところだが、この後ご対面する達磨大師像を見れば三位だなんて全然ランク低すぎ!とりあえず「まんじまる流北海道スポットランキング」ではもうぶっちぎりのトップ1で~~~すっ!

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少し崩れかけた参道の石段を登ると、コンクリート製の碑が立っていた。こちらも崩れかけていたが、碑文によれば「昭和二十六年」に達磨大師像は建立されたものとのこと。コンクリート像としてはけっこう古いものだ。
以前見たときは春先だったのでまだ草木もあまり生えておらず、その姿もチラッとだが確認できたのだが、今回は夏場とあってうっそうと草木が生い茂り、その姿も参道も覆い隠し、今の季節ではまったく外からその存在を隠してしまっていた。あの看板がなければきっと発見できなかったことだろう。冬は冬で観光スポットからちょっとはずれたこの場所は大雪に埋もれてしまったら誰も存在に気づかないかもしれない。ほんとその姿に気づいたのはちょっと運命的なものを感じた。

それではご対面いただこう!

こちらが達磨大師像のご尊顔だぁ~~~っ!!

バ――――――ン!

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今まで数多くの大仏や巨像に出会ってきたが、その中でもかなりのインパクト!(とりあえず北海道では文句なしのトップ1!)
全体的にシンプルなデザインなれども、赤、白、黒の原色三種のみを使い、真っ赤な衣に映える白い肌、そして大胆かつシャープに黒々と描かれた眉、ヒゲ、胸毛。そしてなんともいえない絶妙な味のある表情。
今まで北海道はこうしたハンドメイドあふれるコンクリート像は不毛地帯だと思っていたので、まさかこんなスゴイ像に会えるとは・・・、

もうカンドーですッ!!!!!

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ところで上5枚のショット、なんで正面からばかりなの?とお思いの方もいるだろう。まあ勘のいい方ならうすうす気付かれたかもしれないが、この達磨大師像、実はこんなことになってます・・・。

う、うすっ!!

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完全に正面から見ることを想定してますねえ~。どちらかというとレリーフに近いかも。

達磨大師像の裏手には小さなお堂があり、こちらにも木彫りの達磨大師像がまつられていた。新しい幟も奉納されており、地元の人々の信仰をあつめているようだ。

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さて達磨大師像の隣に一人の女性の像が立っている。斉藤キワさんといって、実はこちらがこの達磨大師像の作者の方。今までコンクリート像というとその材質からか男性の作者が多かったが、こちらは女性の作者だったんですねえ~。達磨大師像どことなくおだやか~な表情も作者が女性の方だからなのかもしれない。
銅像の横の碑文によれば、キワさんは明治十年に函館に生まれ、幼少の頃より信仰心厚く、座禅を通じて達磨大師にその信仰の道を求め、世界平和を願って自宅敷地に達磨大師像を自刻したとのことである。そしてキワさんの死後、高龍寺という寺に寄進されたようだ。

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ところで碑文に気になる文言を発見。なんとキワさん、達磨大師像の他に不動明王像、八大竜王像も自刻したというのだ!そういえば看板にもその名前を見かけた気がする。
え~!?ど、どこにあるんだ~~!?達磨大師像やお堂の周囲をうろうろ探し回ると、さらに奥の林の中に・・・、

バ――――ン!不動明王~~~!

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八大竜王~~~!!

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林の中に次々とその姿を現す神仏たち。不動明王も力強さの中にとっても優しさを感じるし、八大竜王は実に躍動感あふれている。

キワさんほんとすごすぎますって~!!

北の大地で素晴らしき神仏たちの宴に出会った。

(2008年7月)

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