品川神社(東京都品川区)
東海道品川宿の鎮守としてまつられてきた品川神社。現在も第一京浜を行き交う人々を見守る。
東京十社、東海七福神(大黒天)のひとつでもある。
石段の横にこんもりとそびえる岩山がある。これは富士山を模した「富士塚」と呼ばれる築山。
富士山は古来より霊峰として人々の信仰を集めてきたが、とくに江戸時代には「富士講」といって、富士山を信仰する人々が集い、富士山への登山をすることが流行した。しかし当時はそんな簡単に旅ができるわけではない。そこで人々は各地にこうして富士山を模した富士塚を造り、ここを登ってお参りすることによって、富士山を登ったのと同じ御利益があるとしたのである。
現在も各地にいくつか富士塚は残っており、江戸庶民の信仰を今に伝える。その一つがこの品川神社にある「品川富士」である。
富士塚は現在は保存上の理由などで登ることができないものもあるが、こちらの品川富士はよくメンテされていて、実際に登ることができる。現在でも毎年夏には富士講の人々による祭礼が行われているそうだ。
石段の脇に登山口がある。さっそく登ってみることにしよう。
山頂にむかって石段が続いており、途中には「一合目」「二合目」と何合目かを表す合目石があり、富士山登山気分を高めてくれる。
数段登ると二合目。洞窟に修験道の祖、役行者がまつられている。
三合目まで登ってきた。
といっても、まだ登山口から十数段ほど登っただけだが。
上を見ると四合目、五合目の合目石も見える。あっという間にもう中腹だ。
五合目を過ぎると、少し石段の幅も狭くなり、溶岩の間を登っていくルートに。険しい登山道の雰囲気がよく出ている。よし、山頂までがんばるぞー!
ついに山頂に到着!バンザーイ!
・・・・といっても三分くらいの登山だけどね。でもこうして登ってみるとなかなかの達成感がある。
山頂からは天王洲アイル、レインボーブリッジを望む。
境内には富士浅間神社がまつられている。狛犬の台座には赤富士。今も富士山への信仰が息づいている。
都内で体験できる富士山登山、貴方もぜひ挑戦してみて下さい。
(2005年1月)

